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山谷番楽(やまやばんがく)

所在地:秋田市太平山谷野田
開催場所:随所
開催日:随時
指定:市指定無形民俗文化財
カテゴリー:獅子舞・番楽
山谷番楽は番楽の面そのものをご神体として祀る生面神社(いきめんじんじゃ)についた神事芸能といわれる。この面(秋田市指定有形文化財)は古く、鎌倉時代のものともされていることから、番楽の発祥もその時代に遡ると考えられている。また太平山信仰とも関わりがあり、修験衆徒らが奉じてきたといわれる。かつては生面神社の祭礼を期に幕開きをおこない、神社に奉納された。幕開きがなされると番楽連中は回村をして各地で披露をしてあるいたという。地元野田では7月14日と決まっており、宿を決めて演舞が披露された。座敷には注連縄を張り、床の間に番楽面を安置して祭式がおこなわれ、番楽が舞われる。この回村は15日は岩見(旧河辺町)、16日は東(旧河辺町)、17日は台(旧河辺町)などと決まっていて、9月の末まで、河辺、仙北地方、南楢岡(旧南外村)などを廻って最後は仁別(旧秋田市)で終わる。9月晦日(みそか)には神社で舞い納めがあり、11月1日はまた神社で神々のお帰りといって祭式に続けて幕終いがおこなわれた。疫病鎮撫にすこぶる利益があるとされたために、各集落では流行病があるとよく招かれて演じたという。調査時点では、神舞・三番叟・露払い・五条の橋のみしか伝承されていないが、かつては翁舞、鳥舞、根っこ切り、機織、鐘巻などがあった。協力元:山谷番楽保存会

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