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高梨神社正神楽(たかなしじんじゃしょうかぐら)

所在地:大仙市払田字真山
開催場所:高梨神社
開催日:8月19・20日(高梨神社例祭)
指定:市指定無形民俗文化財
カテゴリー:巫女神楽・湯立神楽
高梨神社では毎年例祭で正神楽が奉納される。この神楽は純神道系神楽ともいわれて、保呂羽山波宇志別神社の霜月神楽の系譜を引くものともいわれている。この神社の祭礼の時におこなわれるようになったのは昭和の初め頃とされ、当時の川越斉宮司が、近隣の神職、神楽師の間で伝承されてきた神楽を神社祭礼祭式のなかに組み入れたとされる。神楽のそれぞれの舞の源流は相当古いとされ、中世に存在したとの伝えもある。正神楽が演じられるのは例祭の当日であるが、前夜宵宮祭には打ち鳴らしという、神前において唱え言葉と神楽歌の入る太鼓だけによるものがある。打ち鳴らしは祓いの意味があるという。正神楽は祭式祝詞奏上の前に、岩戸開の舞があり、祝詞奏上の次に、五調子の舞・神入の舞・一の宮舞・翁の舞・二の宮舞・御酌の舞・宝来廻りの舞・三剣五所の舞と撤饌の舞となっている。採り物には榊、刀、扇、鈴、旗などがみられる。このうち神子が舞うものは一の宮と二の宮舞であるが、御酌の舞、宝来廻りの舞にも一部舞われている。神楽の舞では室礼も厳重で、特に御酌の舞、宝来廻りの舞では拝殿中央に蓬莱山を見立てた榊などを立てて、それを廻って舞う作法がみられる。舞い手は神職と神子によるもので、囃子手はこれら神職が交代で、大太鼓、胴長太鼓、笛、鼓、手平鉦で囃すものである。協力元:高梨神社/高梨神社正神楽保存会

巫女神楽・湯立神楽について