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舞楽(ぶがく)

舞楽とは、雅楽のうち舞を伴う分野をいうが、おもに唐楽・高麗楽をさし、管絃に対したものである。広義には神楽・東遊など日本古来の神道系のものも含む。ここでは、渡来系の舞楽の一種としてかなり早くから地方に定着したとみられる芸能のひとつとみられ、雅楽に似た要素も取り入れられている。この舞楽は本県ではかなり希少であるが、元々寺社の法会や祭礼、落慶記念などに演じられたものとされ、次第に修正会や修二会など、正月祝慶のものとしても演じられてきたことから、鹿角では正月2日に大日堂といわれる神社で多彩な芸能が繰り広げられる。舞楽の始めに伝来したとされる伎楽による行道として仏面を被って舞う五大尊舞などは注目されるものである。この舞楽には田楽や獅子舞などの風流系のものと思われる芸能も入り、複雑な構成となって伝わるが、舞手や囃子手は代々世襲をもとに厳格な仕来りが課せられてきた。

大日堂舞楽(だいにちどうぶがく)